2011年07月14日

「三国志」漢詩紀行

八木章好


古来より中国の詩人たちは「三国志」を題材として、多くの詩詞を残している。
曹操の「短歌行」、曹植の「野田黄雀行」、杜甫の「蜀相」などを取りあげ、
勇壮な歴史ロマンの世界を堪能する。




三国志、漢詩ともマニアックな内容ではない。
「三国志」入門、「漢詩」の基礎知識もついているので、
どなたでも楽しめるという親切設計。
文章も分かりやすく、読みやすい。

『三国志通俗演義』『三才図会』等の挿し絵もほどよく掲載。
「曹操、槊を横たえて詩を賦す」…
曹操華麗にポーズ決めてるというのに…誰ひとり見てくれてないし…

掲載されている漢詩等はこんな感じ。

七哀の詩 − 魏・王粲
応氏を送る − 魏・曹植
短歌行 − 魏・曹操
七歩の詩 − 魏・曹植
野田黄雀行 − 魏・曹植
吁嗟篇 − 魏・曹植
念奴嬌 赤壁懐古 − 宋・蘇軾
赤壁の歌、送別 − 唐・李白
赤壁の賦 − 宋・蘇軾
赤壁 − 唐・杜牧
烏江亭に題す − 唐・杜牧
蜀相 − 唐・杜甫
登楼 − 唐・杜甫
古跡に詠懐す五首(其の五) − 唐・杜甫

大体…白文、書き下し文、現代語訳、解説付き。
あと、天下の名文ってことで諸葛亮の「出師の表」や、
土井晩翠(明治時代)の「星落秋風五丈原」もちょこっと紹介されている。

***目次***
まえがき
はじめに - 「三国志」入門
第1話 白骨、平原をおおう - 戦禍のルポルタージュ
第2話 憂いを解くはただ酒あるのみ - 覇者曹操の気概
第3話 豆は釜中にありて泣く - 貴公子曹植の苦難
第4話 遥かに想う、千古風流の人物 - 赤壁の古戦場
第5話 東風、周郎のために吹かざれば - 杜牧の詠史詩
第6話 天下の計、老臣の心 - 杜甫の孔明讃歌
付録1 「漢詩」の基礎知識
付録2 「三国志」関連資料 (1)「三国志」年表 (2)「赤壁賦」「出師表」原文
コラム
あとがき

評価:★★★★☆

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posted by 1ca8ca at 20:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 三国志関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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