2012年01月27日

湖底の城-呉越春秋-(1)

宮城谷昌光

春秋から戦国へ、
中国史上もっとも苛烈な時代に
若き伍子胥は己の道をもとめた!




伍子胥は、父に向かってまっすぐに言う。
「善をなすふりをして悪をなすことほど、悪いことはないとおもいます」
父・伍奢は思った。
「この子を教えるのは、人ではなく天だ」と。

豊かな水をたたえる長大な江水の流域で、春秋時代後期に覇権を争う、楚、呉、越。
楚の人、伍子胥は堂々たる体躯で将来を嘱望される青年である。
父は、王に重用され要職をつとめる。
伍子胥は、呉との国境近くの邑・棠を治める兄・伍尚を助けるため船に乗り、江水を往く。
強い信念をもち、父兄を尊敬する伍子胥は、地位や身分を越えてさまざまな人と出会い、
歩むべき道を探していた。


宮城谷作品は『三国志』など数冊読んでるけど、
それらに比べると軽快なタッチ。
スイスイ読めちゃう。

伍子胥といえば「死屍に鞭打つ」狂気の復讐鬼。
でも、この小説の伍子胥は弱冠二十歳のさわやかな青年。
この若き伍子胥がいかにして、あの伍子胥になるのか…期待!!

この巻は、人物紹介が主。
のちのち重要な役割を担う人物がちょこちょこ出てくる。

・嫁取りに失敗
・兄の領地へ長期出張
・費無極と衝突
・武術大会開催
・いろいろ人材確保
・生き倒れの孫武を拾う
・住み込みで船の操縦を習う
・費無極絡みで難癖を付けられピンチ
・船師匠から息子の嫁と孫、青銅の箱を貰う

鳴かず飛ばず呉王の喪がそろそろ明けるので、
呉が攻めてきそうだなぁ、で次巻へ続く。

***目次***
柳陰沢
旅立ち
怪魚
才松の正体
ひとつの才能
剣の勝者
異才の人々
兵法家
新しい船
兄弟の危難
長い夏
青銅の箱

評価:★★★★☆

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by TREview


posted by 1ca8ca at 21:53| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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