2014年10月21日

悼む人(上)

天童荒太

不慮の死を遂げた人々を“悼む”ため、全国を放浪する坂築静人。
静人の行為に疑問を抱き、彼の身辺を調べ始める雑誌記者・蒔野。
末期がんに冒された静人の母・巡子。
そして、自らが手にかけた夫の亡霊に取りつかれた女・倖世。
静人と彼を巡る人々が織りなす生と死、愛と僧しみ、罪と許しのドラマ。
第140回直木賞受賞作。




天童荒太作品は、常に身構えて読んでまう。
とにかく、(((((( ;゚Д゚)))) 精神的に辛くなる。

本書は、主役である悼む人・静人の正体とその奇行の理由が気になって、
そして、静人と行動をともにする夫殺し女の殺人動機が気になって、
スイスイ読めるんだけど……やっぱり色々と辛い感じ。
「死」を忘れないなんて苦行すぎだわ……

静人の母親が末期がんってだけでも辛いのに、
父親は対人恐怖症で、妹はできちゃったのに男に逃げられて……(´;ω;`)
家族だけではなく、雑誌記者も、随伴者も、主要人物みんな、
浅くない心の傷を抱えてる。

彼らが出会うことで、心の傷が少しでも緩和される結末でありますように。
下巻の目次見たかぎりだと救いがありそうな予感。

上巻は、
随伴者が夫殺しに至る経緯を静人に告白するが全てを語った訳ではなさそう、まで。



すでに映像化されているんですね。

舞台版。向井理さん主演。
殺され夫の幽霊はどんな演出なんかね?




映画版は2015年2月公開予定。主演、高良健吾さん。
(公式:http://www.itamu.jp/


***目次***
プロローグ
第一章 目撃者(蒔野抗太郎─1)
第二章 保護者(坂築巡子─1)
第三章 随伴者(奈義倖世─1)
第四章 偽善者(蒔野抗太郎─2)
第五章 代弁者(坂築巡子─2)
第六章 傍観者(奈義倖世─2)

評価:★★★★☆

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posted by 1ca8ca at 02:18| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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